イタリア留学編⑤パルマ音楽院
さて、2012年の秋からパルマ音楽院に通うことが決まりましたが、まず大変だったのは、授業の組み方でした。
日本では、シラバスや時間割などが配られ、そこから選択していけばよいのですが、こちらではそのようなものは一切なく、取得しなければならない授業のみ、まず音楽院のサイトで確認をします。
そこから、一人ずつ担当の先生をあたり、挨拶ながら、その授業がどのような内容なのか、何年次までに単位を取得すればよいのか、いつ授業があり、いつから始まるか・・・などといちいち確認をしなければいけませんでした。
特に初年度は、先生の顔もわからないうえに、何曜日の何時から何時まで学校に来ているのかも知らないので、つかまえるのが大変で、そのために何度も学校に通いました。
とにかくわからないことが多く、学校の事務所には数えきれないほど行きましたが、人によって言うことが違っていたりするので、一番優秀な事務の人のみを探す必要があったりと、笑えるような不思議な気苦労も多くありました。
それでも、通りがかりの学生や先生にわからないことを聞いたり、一緒に人を探したりしているうちに、自然と知っている人が増えていき、イタリア語を話す機会もどんどん増え、学校にもなじんでいったような気がします。